💛新生児のことばの成長

◆ 0～4カ月
個人差はありますが、だいたい生後2カ月近くになると、パパやママから話しかけられたり、
気分の良いときには「あー」「うー」などの叫び声以外の声を発するようになります。
◆ 5カ月頃
「ぷー」「ばー」「きー」など、子音を発するようになるのがこの頃。
離乳食などをかむことで口唇が鍛えられていきます。また注意を引くために自発的に発声するようになります。
◆ 6カ月頃
「まんまんまんまん」などつなげて発音する喃語を発するようになります。
のどや鼻など発声器官が大人とは異なり、鼻にかかったような音を出します。マ行が特に多いようです。
◆ 10カ月頃
喃語の量が減り、意図・意思を伝えるための声を発するようになります。
何かに気づいて「あ」と言って母親の顔を見るなど、相互コミュニケーションの機能が果たせるようになってきます。
また欲しいものに指をさして要求するのもこの頃からで、要求の意を含めて「あ」「え」「ん」などと発音します。

💛こんな研究があります！

たくさん話しかけることの子どもへの影響について、興味深い報告がされているのをご存じでしょうか。
米ワシントン大学とコネチカット大学の共同研究によると、乳児は話しかけられた方が早く言葉を覚える、という研究結果が発表されています☝
◆研究の方法◆
はっきりとした言葉を発さない1歳児26人を対象に、普段の言語環境を4日間にわたって記録。
親が積極的に話しかけているか、赤ちゃんと1対1で面と向かって話しかけているか、他の人もいる状況で話しているか、などを分析💡
◆研究結果◆
【4日間の記録から分かったこと】
親が高い声色で、たくさん語りかけている乳児は喃語をしゃべる回数が多い
【2歳になった時点での語彙数の比較】
・親が話しかける機会が多かった乳児…平均433語
・親が話しかける機会が少なかった乳児…平均169語

2歳時点での語彙力の差はおよそ3倍😲

これは高い声色でゆっくり語尾を伸ばしたり、

単純な発音の繰り返しを行いながら話しかけることが効果的にはたらいているようです✨
　

子どもの言語発達を促すには、単にたくさん話しかけるだけではなく、どう話しかけるかということも重要です。
では具体的にはどのようにコミュニケーションをとれば良いのでしょうか…そのポイントをご紹介します☝


💛コミュニケーションのポイント　その①
◆ 言葉を発したら笑顔で反応を！
「あ」「え」といった短い発声にも、「ご機嫌なんだね～」など笑いかけ、反応してあげましょう
「聞いてくれている」という安心感とともに、コミュニケーションをとることは楽しいことなのだと感じ、より伝える意欲が生まれてきます✨
◆ 無理に言葉を教えない
喃語が発達してくると、言い間違いをすることも増えてきます！「これはにゃーじゃなくてわんわん、言ってみて？」などと教え込むことは、
乳児の伝えたい気持ちをそいでしまいます😖💦自然に言い直すなど、あくまでさりげなく正しい言葉を教えてあげましょう✨
◆ 赤ちゃんが興味を持ちやすい声色を心がける
生まれて間もない赤ちゃんは、父親の低い声よりも母親の高い声に良く反応すると言われています。
意識して少し高めの声で語りかけてみましょう🎵

💛コミュニケーションのポイント　その②
◆ しっかり聞いてあげる姿勢を見せる
赤ちゃんが話しているときは、「うん、うん」とうなづいてあげるなど、聞いていることを目にもわかるようにしてあげましょう。
何を話しているかわからなくても相づちをうちながら聞いてあげるといいでしょう。
◆ 気持ちを代弁してあげる
例えばごはんの時に「まんま、おいしいね～」と話したり、痛くて泣いているときに「痛かったね～」となでてあげたりすることで、
赤ちゃんはその感覚が「おいしい」「痛い」とものなのだと自然に理解していきます。
◆ 積極的に話しかける
赤ちゃんは声をかけてもらうことが大好き🥰
お天気や赤ちゃんが見ているものについて「ぽかぽかして気持ちいいね」「お花きれいね」などたくさん話しかけてあげる機会を作ってみましょう🎵

💛コミュニケーションを大切に！
赤ちゃんはおなかにいるとき（妊娠35週目頃から）聴覚が大人にかなり近づいたレベルにまで発達しています👂❕
生まれてすぐの赤ちゃんは、最初はママの語りかけている言葉の意味がわからなくても、ママの声の抑揚や強弱によってママの気持ちを敏感に感じ取ります。
赤ちゃんにとって“聞く”ということは脳の発達を促すよい刺激になるので、コミュニケーションをとることは赤ちゃんの成長にとってとても大事なこと。
まだ生まれて間もないから…と思わず、ぜひ生後すぐから積極的に語りかけてあげましょう💕

成長とともに見られなくなってしまう反応もありますので、ぜひ今しか見られない赤ちゃんの反応を夫婦で楽しんでくださいね✨